第10回大会  |  分科会発表(1日目)

【分科会A】 8/9(水)13:30〜13:55

《101教室》 日常生活をより深く考える情報科の授業~ポイントカードを題材に~
神奈川県立相模原総合高等学校  大里 有哉     発表スライド : A101_osato.pdf(25.5MB)
(要旨)主体的、対話的で深い学びが注目されている。「情報の科学」でこのような学びを実現するために、生徒に身近なポイントカードを題材として、擬似ポイントカードを用いた商品の購入シミュレーションと購入データを分析する実習を通して、情報システム・情報社会の裏側に迫った。生徒が当たり前のように使っているポイントカードシステムを題材とすることで、生徒はよりリアルにより深く情報社会や個人情報の実際について考えることができた。

《102教室》 触れて聞いて見て楽しむ普通科プログラミング教育-情報の科学におけるアーテックロボット実習を中心に-
日出学園中学・高等学校  武善 紀之     発表スライド : A102_takeyoshi.pdf(3.6MB)
(要旨)選択「情報の科学」内で行ったロボットプログラミング(以下P)実習を中心に、本学園のP教育について報告する。ロボットPには中学技術科向けのアーテック社教材を高校向けにアレンジすることで、1人1000円程度の副教材負担で実機に触れる実習の場を実現した。また併せて必修「社会と情報」や学校設定科目でのP指導、併設小学校で実施しているP教育、定期試験へのP問題の出題方法等に関して報告する。

《201教室》 SNSとの向き合い方 意見をSNSで発信することに向き合う
大阪暁光高等学校  北辻 研人     発表スライド : A201_kitatsuji.pdf(2MB)
(要旨)SNSの利用の仕方について考えさせた。意見を書き表し、全体集計した内容を共有させた。グラフ化したデータを生徒が解析し、教育用のSNS上で発言し、他者の意見をリアルタイムで受け取り、さらに意見を集約しながら展開させる授業を行った。予想より活発に意見が出てこず、意見交換が出来ない状態であった。  そこから、SNSを使って自らの意見を伝えることに対してどのように向き合っているかを調査し見えてきたことを報告する。

《202教室》 共通教科情報科ルーブリックにおける思考・判断・表現の位置づけ
専修大学  松永 賢次・東京大学  萩谷 昌己     発表スライド : A202_matsunaga.pdf(336KB)
(要旨)大阪大学(代表機関)・東京大学・情報処理学会が連携して「情報学的アプローチによる「情報科」大学入学者選抜における評価手法の研究開発」に取り組んでいる。その中で、思考力・判断力・表現力を評価する枠組みを提案している。新学習指導要領案の情報・の内容から対象分野を13にまとめ、分野ごとに到達度を示すルーブリックを作成した。到達度に応じて、提案した思考力・判断力・表現力がどのように位置付けられるか示した。


【分科会B】 8/9(水)14:05〜14:30

《101教室》 生徒による国際情報科学コンテスト・ビーバーコンテストの問題作り
神奈川県立柏陽高等学校  間辺 広樹     発表スライド : B101_manabe.pdf(3.8MB)
(要旨)世界規模で実施されている国際情報科学コンテスト・ビーバーチャレンジは、小中高生に楽しさを感じさせながら情報科学の思考法を経験させられるため、情報科の学習教材としても優れている。筆者は、これまでコンテスト参加だけでなく、「ビーバーチャレンジの問題作り」を冬休みの課題として生徒に課すことで、より深くコンテストと関わってきた。本稿では、問題作りを通して得られる学習効果と、実際のコンテストに採用された問題を紹介しながら、教材としての価値を考察する。

《102教室》 DNCLのWeb上での実行環境の開発 PENのHTML5化を目指して
名古屋高等学校  中西 渉     発表スライド : B102_nakanishi.pdf(1MB)
(要旨)DNCLの実行環境としてはPENやPenFlowchartが使われているが,いずれもJavaのラインタイムライブラリを必要とするため,あらゆる環境で使用できるとは限らない。そこで実行環境をJavaScriptで実装することにより,Webブラウザで実行することが可能になると考えている。当日までにどの程度まで実装できるかはわからないが,これを公開することで今後の開発の方向性を検討したい。

《201教室》 アンケート調査の分析結果で検討するネット依存とその指導の考察
東京都立江北高等学校  稲垣 俊介     発表スライド : B201_inagaki.pdf(261KB)
(要旨)高校生のネットの利用状況や依存傾向についてアンケート調査をし,どういった生徒がネット依存となり,学校生活などに影響を及ぼすのか検討をした。また,本調査からネット依存やその影響には性差がみられることが示され,その考察をした。本調査を検討することで,高校生のネット依存の予防といった課題を解決する方策を探り,生徒の個に応じたネット依存予防の情報教育の指導のあり方を協議する契機となる発表をする。

《202教室》 暗号を解読せよ~プログラミングで学ぶ公開鍵暗号~
神奈川県立生田東高等学校  大石 智広     発表スライド : B202_oishi.pdf(11.4MB)
(要旨)この授業は、公開鍵暗号方式の解読困難性を学ぶ授業である。共通鍵暗号方式が発明されてから公開鍵暗号を発明するまで、人類には2000年の時間が必要だったが、この授業では生徒が5分で公開鍵暗号方式を発明する。さらに、公開鍵を解読する方法を考察する中で、問題解決の手順化と手順が正しいかどうかの検証を学ぶ。最後にプログラムを使って解読を試みることで、公開鍵がなぜ解読できないのか、体験的に学習する。


【分科会C】 8/9(水)16:00〜16:25

《101教室》 人型ピクトグラムを用いたCSアンプラグドの統一学習環境の提案
神戸大学附属中等教育学校  米田 貴・青山学院大学  御家 雄一・青山学院大学  伊藤 一成
発表スライド : C101_yoneda.pdf(14.1MB)
(要旨)CSアンプラグドは情報科学を教える手法として多くの国で実践され、その効果が報告されている。またピクトグラムは、学習者が持つ知識や状況から自身の体験や物事を想起させる特性があると言われている。そこで、本稿ではこれら両者の特性をうまく融合した方式を提案する。CSアンプラグドを用いる際に使用する教具を、人型ピクトグラムに統一することで、複数のアクティビティを横断的に学習可能なことが特徴である。

《102教室》 プログラミングのアンケートと体験授業の紹介
千葉県立八千代東高等学校  谷川 佳隆     発表スライド : C102_tanikawa.pdf(1.3MB)
(要旨)この3年間、1年生の2学期に全員に中学校までのプログラミング経験などについてのアンケートを実施してきた。アンケートの内容とその結果を紹介と考察を述べる。また、秋に中学3年生に体験授業を行っているが、情報の授業の体験を希望した生徒にScratchを活用したプログラミングの授業を行ってきた。この3年間、毎年内容を変えて行ってきた。その内容を紹介する。

《201教室》 「情報セキュリティ」授業実践報告
東京都立町田高等学校  小原 格     発表スライド : C201_ohara.pdf(5.4MB)
(要旨)「情報の科学」における、情報セキュリティの授業実践について報告する。情報通信ネットワークのしくみの体験的な学習と連携させ、そのポイントとなった4つのしくみや機能などを取り上げ、その危険性と対応策をディスカッションを通じて考えさせることを通して、それらの内容を技術、法律や制度、人間の役割の3つの切り口へ導いた。特に、暗号などについては、近隣中学校に対する出前授業の内容についても紹介する。

《202教室》  PBLによるプログラミング教育の実践報告
二松学舎大学附属柏中学校・高等学校  阿部 百合     発表スライド : C202_abe.pdf(1.3MB)
(要旨)1学年を対象に行ったPBLをご報告する。キーコンピテンシーの育成のために必要な3つの能力の伸長を目的とした。AR、携帯端末向けアプリ、グラフィックス、ゲーム作成など10種類ほどのテーマを用意し、5~6人のチームでひとつのテーマに取り組んだ。今回の発表では、生徒の作品を交えながらどのようなスケジュールで授業を行ったか、どのような反応があったか、反省点も含めて発表する。


【分科会D】 8/9(水)16:35〜17:00

《101教室》 「情報Ⅰ(仮称)」でこそアンプラグド
愛知県立瀬戸北総合高等学校  田中 健     発表スライド : D101_tanaka.pdf(1.2MB)
(要旨) 学習指導要領改訂を目前に控え、教科情報においては「情報の科学的な理解に関する指導が必ずしも十分ではない」という理由からドラスティックな変革が予定されている。  そこで、発表者が実際に所属県の研究会で実施した、ネットワーク分野のアンプラグド授業の実践内容を紹介するとともに、「情報Ⅰ(仮称)」で実施したいアンプラグド授業について考察を深め、新科目を迎える上での心構えを提起したい。

《102教室》 映像教材を利用したプログラミング教育の一手法
東京都立小金井北高等学校  飯田 秀延     発表スライド : D102_iida.pdf(1.8MB)
(要旨)Life is Tech!社の映像教材を利用したプログラミング教育の実践を紹介する。本実践では、生徒は10時間の授業で、各自で映像教材を観ながら、オリジナルのWebサイトを作成した。授業はAL形式にし、教員は極力「教えない」ようにした。また、過去や他の生徒の作品をアーカイブにしていつでも閲覧できるようにするなどの工夫により、生徒の思考力・判断力・表現力や、主体的に学ぶ力を向上させることができた。

《201教室》 IPA新試験対応の授業実践の効果と産学官連携したセキュリティ人材教育
埼玉県立新座柳瀬高等学校  藤巻 朗     発表スライド : D201_fujimaki.pdf(3.9MB)
(要旨)本校では「情報セキュリティ人材育成プログラム」の一環として、「IT パスポート試験」に対応した情報科目を実践しており、特に業務にITを利活用する際に必要とされる最低限の情報セキュリティ関連知識が定着した。今年度は更に上位試験である「情報セキュリティマネジメント試験」への対応について検証し、政府各省庁機関等で取り組んでいるサイバーセキュリティ人材育成への橋渡し役に向けた今後の方向付けについて検討する。

《202教室》  ドリトル言語でのデータ処理機能の対応
大阪電気通信大学 兼宗 進・大阪電気通信大学 小林 史弥・武庫川女子大学 白井 詩沙香・イーテキスト研究所 山澤 昭彦
発表スライド : D202_kanemune.pdf(1.1MB)
(要旨)本発表では教育用プログラミング言語「ドリトル」のデータ分析およびグラフ機能を紹介する。新学習指導要領の「情報I」「情報II」において、容易にデータサイエンスを学ぶことができる学習環境を提供することを目的にしている。基本的な統計処理として、度数分布表や統計的なグラフ機能の実装を中心に報告する。