分科会発表(2日目)

【分科会E】 8/10(木)9:00〜9:25

《101教室》 人物調査の総まとめをNAVERまとめでまとめさせてみた
東京都市大学付属中学校・高等学校  神藤 健朗     発表スライド : E101_kando.pdf(2.3MB)
(要旨)高校2年「情報デザイン」の授業では、年間を通して著名人に関するドキュメンタリー作品の制作を行っている。1学期はグループによる予告編作成、個人によるB5チラシの作成、2学期はグループによる本編作成の流れである。本発表は3学期にその総まとめとして、「NAVERまとめを利用してまとめサイトを作成した」実践を報告する。

《102教室》 Field tripを活用したプログラミング教育 PDCAと評価方法
和光学園和光高等学校  林 陽介     発表スライド : E102_hayashi.pdf(12.2MB)
(要旨)プログラミングがほぼ未経験の高校3年生を対象に、Processingを活用した授業を実施している。授業ではただ作品を作るだけではなく、Apple StoreのField tripに参加し作品のプレゼンテーションを行うことで、PDCAサイクルを意識した作品作りを心掛けている。中高の先生方ははじめ、これからプログラミング教育をはじめる小学校の先生方とも情報を共有したい。

《201教室》 RESASを活用した問題解決型学習 ~地域が抱える課題の解決策を導き出そう~
神奈川県立茅ケ崎北陵高等学校  乾 浩幸     発表スライド : E201_inui.pdf(2.5MB)
(要旨)問題解決型学習においては、生徒の意欲を引き出すためにも何をテーマとして生徒に提示するかが重要である。そこで、RESAS(地域経済分析システム)から取得できるデータやグラフを活用し、地方が抱える問題点を見つけ出し、解決策を考える学習を取りいれた。原因分析と解決策の案をまとめた資料を「問題解決報告書」として作成する。将来的には、地域に根ざした高校生による地方創生の取り組みへとつなげたい。

《202教室》 ray-tracingによる3DCGの応用
川崎市立橘高等学校  布村 覚     発表スライド : E202_nunomura.pdf(5.8MB)
(要旨)教科情報開始から14年、DTM・MTR・FLASH・映像編集によるマルチメディアデザイン・シーケンス制御とVBA・タイルスクリプティングによるフィードバック制御・順次・繰返し・分岐処理を軸にプログラム(白紙からのデザインをモットーとし、ソースコピーによるパラメータ操作は必要最小限)を指導してきた。応用としてRAY-TRACINGによる3DCG動画生成と(自作)音源をフラッシュで統合する。レンダリング:POV-Ray、DTM:ミノ式シーケンサ、フラッシュ:ParaFla


【分科会F】 8/10(木)9:35〜10:00

《101教室》 オープンデータを活用した地域貢献アプリ
静岡県立島田商業高等学校  鈴木 滋     発表スライド : Preziのサイトへ
(要旨)オープンデータ作成からアプリケーションの制作、アプリの開発などを題材とした地域貢献、各自治体との連携について、島田商業情報ビジネス科の取り組みを報告する。

《102教室》 これからを見据えた「プログラミングで教える」をテーマにしたプログラミング実践
東京都立石神井高等学校  小松 一智     発表スライド : F102_komatsu.pdf(799KB)
(要旨)プログラミングをしたことがない生徒を対象とした「情報の科学」でのプログラミング実践を行う。本校では、Blockly、Scratch、ドリトルと順番に扱い、プログラミングに慣れさせた。その後、単なるプログラミングの授業を行うのではなく、「プログラミングで教える」ためにプログラミングでネットワークの分野を展開した。

《201教室》 問題解決型学習の指導と評価
埼玉県立川越南高等学校  春日井 優     発表スライド : F201_kasugai.pdf(2.9MB)
(要旨)「モデル化とシミュレーション」を題材に問題解決型学習の授業実践を行った。その実践を報告する。また、次期学習指導要領編成に向けて、ルーブリックやパフォーマンス評価などの新しい評価法が求められている。問題解決型学習において、それらの評価法を活用した。その実践について報告する。本発表は、国立教育政策研究所の教育課程研究指定校事業に指定され、平成28年度・29年度の2年間にわたり取り組んでいるものである。

《202教室》 PICマイコンを利用した信号制御教材の製作とプログラミング教材の試作
富山県立大門高等学校  竹田 洋一     発表スライド : F202_takeda.pdf(3.2MB)
(要旨)次期学習指導要領での導入が検討されているプログラミング教育に利用する信号制御教材を製作した。C言語を利用して制御プログラムを作成し交通信号をシミュレートした教材の製作を体験することができる教材である。信号の点灯パターンおよび点灯順を考える活動から実際の制御回路が動作するプログラミングまでを体験する。問題解決等に必要な論理的に考える活動を体験する教材について報告する。


【分科会G】 8/10(木)11:30〜11:55

《101教室》 実際の授業実践から見える情報科における統計分野の実践と課題
神奈川県立横浜翠嵐高等学校  三井 栄慶     発表スライド : G101_mitsui.pdf(8.6MB)
(要旨)現行学習指導要領においても多量の情報を扱う統計分野の重要性は高かったが,学習指導要領の改訂に向けた動きで「情報Ⅱ(仮)」で「情報とデータサイエンス」の単元で統計的手法の活用やビッグデータの活用分析方法が扱われる方向である。 この方向を受けたうえで、高校生が考える統計の必要性から数学科と関連する実際の授業展開,そこから見える実際の課題を示すことで今後の当該分野の実践に寄与できればと考えている。

《102教室》 プログラミングに関するアンケート調査
埼玉県高等学校情報教育研究会  鶴見 美子     発表スライド : G102_tsurumi.pdf(476KB)
(要旨)次期学習指導要領に向けて、小学校からのプログラミング教育の実施が検討されている。これを控えて、高校での今後のプログラミングに関する授業を検討するために、昨年度より対象校を増やしてアンケート調査を実施した。その集計から読み取れる傾向について報告する。

《201教室》 学びを加速するメソッドを取り入れた授業デザイン 主体的・対話的で深い学びの視点を意識した学習サイクルとアセスメント
千代田区立九段中等教育学校  須藤 祥代     発表スライド : G201_sudo.pdf(15.6KB)
(要旨)主体的・対話的で深い学びの学習デザインができないかと考え、これまでの授業およびカリキュラムやアセスメントを見直し、より学習が加速するように学びを加速するメソッドの一つであるアクセラメンツのメソッドを導入し、学びに向かう授業改善の実践を行った。授業デザインでは「学び方」にフォーカスし、自らの学びを振り返り、自分の学びを適切に評価できるようアセスメントの工夫を行った。その取り組みについて振り返る。

《202教室》 プログラミングで基数変換の仕組みを理解しよう -コンピュータサイエンスアンプラグドの「点を数える」をドリトルで表現しよう-
神奈川県立茅ケ崎西浜高等学校  鎌田 高徳     発表スライド : G202_kamada.pdf(3.9MB)
(要旨)本研究は平成29年度国立教育政策研究所教育課程研究指定校事業(共通教科情報)の一環として取り組んだものである。手計算による基数変換の仕組みの手順化を教育用プログラミング言語「ドリトル」による基数変換の仕組みに置き換えることで、プログラミングで基数変換の仕組みの理解を深めることができた。また生徒らが気づいた、プリントによる手計算ではできるが、プログラムによる計算ではできないことについても報告する。


【分科会H】 8/10(木)12:05〜12:30

《101教室》 「発想」を考える~創造的問題解決実習を用いた総合的な実習~
和歌山県立神島高等学校  肥田 真幸     発表スライド : H101_hida.pdf(25.3MB)
(要旨)「アイデアを生み出す力」=「発想力」を学ぶ実習について報告する。発想の段階を学び、自分たちでアイデアシード(アイデアの種)を撒き、「アイデア」として花咲くように考えをめぐらせ、工夫する実習である。その活動と学びについて考察したことを報告する。長期的なグループ活動を通し、知識をつなぎ合わせ、情報社会の現状を知り、未来を考える発想力だけでなく表現力、情報収集力、学ぶ意識の向上にもつながった。

《102教室》 プログラミングに関する授業実践報告 導入にcode.orgを使ってみる
埼玉県高等学校情報教育研究会  宮﨑 万希子     発表スライド : H102_miyazaki.pdf(2.6MB)
(要旨)埼玉県高等学校情報教育研究会ではプログラミングに関するアンケートを実施し、現状把握を行った。それを踏まえて、Code.orgを活用したプログラミングやフローチャートなどの授業の指導案を検討した。その指導案による授業実践について報告する。

《201教室》 ICTを活用した授業改善 ~授業リフレクションの活用~
都立三鷹中等教育学校  能城 茂雄     発表スライド : H201_noshiro.pdf(2.4MB)
(要旨)現在、授業内容の「質的転換」が提案されている。これまでも問われてきたことであるが、一斉授業の弊害は生徒が「受動的な傾聴態度」になり、自分で思考を駆使する習慣が阻害されてしまうことである。そこで、自分から能動的に考える習慣づけのきっかけとして、「リフレクション(振り返り)」の時間を設定する試みを行った。授業時間の最後5分の間、授業で何を学び考えたのか、ICT環境を利用して生徒自身に記録を取らせた結果を鑑みて、自分なりの考察を発表する。

《202教室》 プログラミング的思考を育てる情報科の授業
アサンプション国際高等学校  岡本 弘之     発表スライド : H202_okamoto.pdf(1.4MB)
(要旨)プログラミング教育が話題となっているが、その目標は言語の習得かプログラミング的思考を育てるか議論がある。本実践では後者のプログラミング的思考を育てることを目標に行った、ペーパープロトタイピング、アルゴロジックを使った実践などを紹介し、その効果と課題について発表したい。