若手分科会

都道府県の枠を超えて交流を図り、若手教員の授業力の向上を図る主旨から、若手分科会を実施いたします。情報科教諭の新規採用者が全国的に少ないことや各高等学校で情報科の授業を1名で担当している場合が多いこともあり、若手教員が都県の枠を越えて、日頃の授業実践や自校での課題などを発表・交流する機会を創設していきたいと考えました。これからの情報科の授業の質の向上を図るための一助となれば幸いです。


(1)【若手分科会1】動画作成に簡単なジグソー学習を導入してみた
  埼玉県立庄和高等学校  大谷 光  発表スライド:09-4-1s.pdf

(要旨)勤務校では、3年次の選択科目で「情報の表現と管理」を開講している。この授業では、卒業制作の一環として、毎年4人程度のグループで30秒~1分程度の動画の作成を行っている。題材はNHKが開催している「ミニミニ映像大賞」を利用している。今回の発表では、動画を作成する時に簡単なジグソー学習を導入してみたのでその報告を行う。

(2)【若手分科会2】ビーバーコンテストを使った教員は頑張らない問題解決学習
  埼玉県立三郷北高等学校  石井 政人  発表スライド:09-4-2s.pdf

(要旨)ビーバーコンテストに参加し、各問題について生徒に解説を作らせて発表させる。教員は問題解決の手法を散りばめるだけ。生徒が論理的に説明する方法を自分達で考え、まとめさせ、発表させる。教材研究の時間もお金もかからず論理的思考と問題解決学習が同時に行える内容です。

(3)【若手分科会3】ケーススタディ&発表で生徒自身が学ぶ「情報モラル」 授業実践報告
  神奈川県立座間総合高等学校  井川 亜美  発表スライド:09-4-3s.pdf

(要旨)「社会と情報」において、主体的な学びと発表を目的として行った情報モラル教育の実践報告を行う。本単元では、情報モラルが低かった為におきた実際の事例を元に、グループで原因・対策・防止について調べ、発表するケーススタディ形式を取った。

(4)【若手分科会4】社会と情報における「情報モラル」に関する標語作成の授業実践報告
  神奈川県立鶴見高等学校  井本 絵里  発表スライド:09-4-4s.pdf

(要旨)社会と情報において生徒の主体的な学びを目標とした情報モラル教育として、標語の作成・発表を行った。本単元では、自分たちの体験談からSNSの光と影について話し合い、その後LINEやTwitterなど具体的な場面のやりとりを想定して、よりよいコミュニケーションの方法を検討した。単元のまとめとなる標語の作成では、自身の考え方を改めて振り返ることで情報モラルに対する意識が高まった。また他者との比較による多様な表現や価値観への気づきなどの成果が見られた。

(5)【若手分科会5】「指導と評価の一体化」を意識した授業実践の報告
  東京都立武蔵高等学校  朝比奈 岳彦  発表スライド:09-4-5s.pdf 

(要旨)東京都若手教員育成研修3年次研修では、校内研修において、年間3回の研究授業に取り組む。それぞれの回にテーマが設定されており、「指導と評価の一体化」「思考力・判断力・表現力の育成」「言語活動の充実」のテーマに基づいて授業研究を行う。本発表では、一学期に取り組んだ「指導と評価の一体化」をテーマとした授業実践の概要、成果と課題を報告する。

(6)【若手分科会6】情報教育の比較
  東京都立総合芸術高等学校   千葉 緑  発表スライド:09-4-6s.pdf

(要旨)今年度から東京都の初任者になりました。そこで本発表では、大阪府と東京都での情報教育の比較をし、今後の情報教育について報告する。