第13回大会(オンライン)  |  大会スケジュール

8月16日(日)

13:00〜
全国高等学校情報教育研究会総会
13:30〜
開会行事
13:45〜
基調講演「新しい情報科に向けて準備をしよう」
14:55〜
分科会1
15:30〜
分科会2
16:15〜
閉会行事

分科会 口頭発表(ライブ)

分科会1

総合学科1年次「社会と情報」でのWebプログラミング実践
愛知県立高蔵寺高等学校  田中 健
発表者が昨年度まで在籍していた勤務校は総合学科であり、「社会と情報」が1年次に必修科目として設定されている。近く予定されている新科目「情報Ⅰ」や、教科情報の実習授業でいかにして言語活動の充実を図るか、といった観点から、2019年度には1年間通してWebプログラミングを授業内で取り扱った。本発表ではその実践内容と結果について報告したい。

コミュニケーションと情報デザインに関する指導案の作成
埼玉県高等学校情報教育研究会  富田 平
埼玉県高等学校情報教育研究会では、2020年度から新学習指導要領「情報Ⅰ」が始まることを見据えて、継続的に指導案や教材等を作成している。今年度は、「コミュニケーションと情報デザイン」に着目して、目的や状況に応じて受け手に分かりやすく情報を伝える活動を行うことで、必要となる知識・技能、及び思考力・判断力・表現力を身につけることができるような指導案を作成した。

テキストマイニングによるアニソンの歌詞分析 -分析から時代背景を読み取ろう-
神奈川県立茅ケ崎西浜高等学校  鎌田 高徳
社会学者の見田宗介によると、「流行歌はその時代の一定の心情の側面を反映している」としている。本校では、これまで流行歌の歌詞分析をカードを使った分類法で実施し、メディアリテラシーを身につける授業実践として効果的であった。情報Ⅰや情報Ⅱでは「質的データの分析」としてテキストマイニングが取り上げられていることを見据え、アニソンの歌詞分析をテキストマイニングで行ってみた。その実践について報告する。

分科会2

愛知県におけるオンライン学習支援に関する取り組み
愛知県立尾西高等学校  柴田 謙一
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け一斉休校措置が長期化し、全国各地でオンライン学習支援に関して様々な取り組みがなされている。愛知県においても各高等学校が独自の取り組みを実施するとともに、県教育委員会が民間の学習支援サービスを全県の高等学校に一斉導入するなど、大小様々な形で学習支援活動を試行している。本稿では、愛知県立尾西高等学校におけるオンライン学習支援に関する取り組みについて報告する。

教科「情報」における「主体的に学習に取り組む態度」を育てる学習活動の提案と試行
広島大学附属福山中・高等学校  平田 篤史
学習者の情意・態度面を育成する学習活動の多くは,学習者と授業者の間でのみ実施されてきた.そこで本研究では,学習者の振り返りを相互交流させる活動を提案し,活動を実現するためのクラウド型LMSを整備した.また,提案する学習活動を単元「情報社会の問題解決」を通して試行的に実践した結果,高校2年生121名から計335個の振り返りが得られ,整備したクラウド型LMSが機能したことがわかった.

情報Iにおける探究的学びとプロトタイピングの授業設計
奈良女子大学  竹中 章勝
 新学習指導要領における情報I授業内容に新たに採用された情報デザイン分野の授業ではプロトタイピング手法が取り入れられている。 情報システム設計において情報デザイン手法と探究的な学びの手法をとりいれ、デジタルプロトタイピングの授業展開案を開発した。その教材と授業展開の設計意図について報告する。

動画発表(オンデマンド)

これからのコンピュータ部(仮)
東京都立若葉総合高等学校  山本 博之
コンピュータ部は、かつて、オタクと呼ばれる生徒たちが目立たずに活動を行ってきた。しかし、最近ではプログラミングをはじめ、幅広い分野にICTの活用が広がったことにより、入部する生徒層も変化してきた。活動内容もe-sportsやボーカロイドライブなど、今まではなかった取り組みを行うようになった学校もある。本発表では、コンピュータ部顧問として関わってきた活動や工夫、今後の発展について報告する。

Teamsを活用した授業デザイン
千代田区立九段中等教育学校  須藤 祥代
コロナウィルスに関連した休校前、休校中、休校後にわたり、Teamsを活用した授業を行ってきました。休校をきっかけに学校全体でもTeamsの活用をし、いろいろな実践が行われています。これまでの授業をそのまま実施するのではなく、新たなツールを使ってより効果的に学習できるよう、授業をデザインし直して実践しました。今回は、情報科での授業実践を中心に、Teamsを活用した授業デザインの事例を紹介します。

教えないアルゴリズムプログラミング教育の実践
関東第一高等学校  太田 剛
情報Iにおいてアルゴリズムのプログラミング教育が必須となる。ただし、生徒の学習の困難さが指摘されるとともに、教師が指導できるかという問題がある。そのため、プログラミングの認知的過程を考慮し、Scratchを使用することと、実際に手で操作できるタンジブルな変数模型を用いる教材の開発を行い、2年間実践を行ってきた。普通の高校生でもプログラミングを教材を見ながら主体的に学習できる授業方法を提案する。

半休校期間の授業の振り返り
名古屋高等学校  中西 渉
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、勤務校でも休校・分散登校期間が設けられた。その間オンライン授業などが行われたが、そこでの活動のいくつかは平時でも有効なものであると考えられる。本発表では勤務校におけるこの時期の教育活動を振り返り、平時あるいは第2波発生時に有効と考えられる活動について考察する。

SNSトラブルを成功に変える取り組み トラブルが顕在化する特徴を踏まえる
大阪暁光高等学校  北辻 研人
SNSの使い方について考えさせ、うまく利用できるようになる取り組みを情報科教員の目線をもって進めてきた。1年生を受け持ち新たな取り組みを進めているが、SNSトラブルを引き起こし、個人で処理できず学校全体で指導するに至るような顕在化する複数の例がある。これらの例からトラブルを起こしやすい生徒の特徴を捉える。このトラブルを失敗とみて、そこから成功へ導くような指導を試みてきた過程を報告する。

オンラインでも対話的な授業 オンタイムオンデマンド授業
神奈川県立生田東高等学校  大石 智広
神奈川県立生田東高校では、オンライン授業の中でも対話的な学びを行うことを目指した、オンタイムオンデマンド型授業に取り組んできた。これは、オンデマンド教材に生徒が同時に取り組むことにより、生徒同士の意見の共有や交換を可能にする授業である。対話の実施とタイムシフト受講が可能なことが最大の特徴である。この発表では、オンタイムオンデマンド型授業の授業実践を報告する。

“怪しげな情報”の「作成・法則・検証」で養うメディアリテラシー ~「噂」と「広告」を題材に~
日出学園中学校・高等学校  武善 紀之
世の中には“怪しげな情報”が溢れており、情報Ⅱにおいては「バイアス」にも深掘りすることが明記された。我々は何をもって、情報を“怪しげ”と断定するのだろうか。本実習では「学校の噂」と「ジムのポスター」を切り口に、自分達で怪しげな情報を「作成」し、怪しげを「法則」にし、法則を使って実例を「検証」した。生徒達は広告業者、市民団体等の役割を演じながら、“怪しげ”について各々で深く気付きを得ることができた。

計測データのクラウド保存と分析が可能なIoT学習教材の提案
大阪電気通信大学高等学校 岸本 有生
センサデータとインターネットを活用するIoTが注目を集めている。工業高校では、センサの取り扱いやサーバ構築などの授業が行われてきたが、蓄積した計測データを分析する学習は行われていなかった。そこで本研究では、計測したデータを手軽にサーバに蓄積し、そのデータをWebブラウザの画面上で対話的に分析する学習教材を提案する。この教材は、小学校の教員から高等学校の情報科での生徒の学習に利用可能である。

創作活動から考察する授業の在り方について
都立つばさ総合高等学校  片江 康裕
以前、ある簡易的なソフトウェアの創作過程を踏まえて、映像の創作について解説した経験がある。「創造学」に基づき商品を考案する方法にも、この時の解説と同様の考え方が見出せる。こうした「創作」は、授業に置き換えると、授業の実践そのものが創作活動であると捉えることができる。授業に対する前向きな捉え方により、授業の構成要素として新たに加わりつつある「ICT活用」の普及を促したい。

スマートスピーカーのアプリ開発を題材とした高校情報科での授業実践
大阪電気通信大学  本多 佑希
新課程において、高等学校「情報I」「情報II」では外部ライブラリやAIを用いて問題を解決するためのプログラミングが扱われ、中学校技術科では双方向性を持つコンテンツのプログラミングが扱われる。そこでスマートスピーカーのアプリケーション開発を題材としたプログラミング学習教材を提案する。本発表では高等学校での授業を紹介し、生徒がスマートスピーカーとWebAPIを用いた対話的なプログラムの学習を報告する。

情報Iと情報IIの教員研修資料を活用したWebAPIと情報システムの授業報告
神奈川県立柏陽高等学校  間辺 広樹
高等学校情報科の教員研修資料では、情報IにおいてはWebAPIが紹介され、情報IIにおいてはWebAPIを活用した情報システムのモジュール開発が紹介されている。本発表ではこれらの内容を扱った授業を報告する。大学ではプログラミングの授業でWebAPIの利用とモジュール開発を扱った。高等学校では普段使っているアプリが複数の機能から構成されており、サーバと連携しながらシステムとして動作することを扱った。

PBLの観点を踏まえた情報デザインの授業実践報告
静岡県立浜松南高等学校  村松 卓
情報Ⅰ「コミュニケーションと情報デザイン」を見据え、情報デザインとPBLの親和性を主眼に置いた授業方略を構想し、実践した。具体的には、本校をより良くする為の方策を提案するポスターをデザイン・制作・評価し、優秀作品を実際に校内に掲示して生徒や教職員にメッセージを伝えさせた。授業を通して、メッセージを効果的に伝える為の情報デザインに対する理解度や、コンテンツを表現・評価・改善する力の向上を試みた。

高等学校情報科のための人型ピクトグラムと共に歩む統合学習環境
青山学院大学社会情報学部  伊藤 一成
2022年度より新学習指導要領が学年進行で適用される.しかし,所定の授業時間数の中で情報科の内容を網羅する授業を設計するのは容易ではない.筆者は,この問題に対処するため人型ピクトグラムに着目し,コンテンツ作成環境「ピクトグラミング」及び派生アプリケーションを開発してきた.この環境を情報デザイン,プログラミング,データ処理等の複眼的視点からに基づいた統合学習環境として活用する方式について紹介する.

ノートテイキングを取り入れた予習・復習を一元化した授業実践
津田学園高等学校  隅田 詠吉
情報科の授業において、読解力やまとめる力を向上させるためのノートテイキングを取り入れた授業を提案する.授業の中で予習から復習までが完結する内容としながらも、教材は教科書のみとするなど誰もが負担なく実践できる方法とし、主体的・対話的で深い学びの実現に結びつく学習方法を取り入れる.

なりたい自分になろう-画像編集-
福井県立美方高等学校  木村 文彦
「私のメディア史」の作成を通して幼少時から今まで、メディアを通して触れてきたヒーローや憧れの職業を1つ選び、自分の過去、または現在の夢を画像で表現する活動に取り組ませた。作品作りは3時間、プレゼンテーションソフトの操作とともにトリミングとコラージュを体験させて、異なるものの組み合わせから生まれる面白さ、意外性を楽しむと共にメディアの影響等について考えを深めることを目指した一連の実践を報告する。

情報Ⅰをやってみた
東京都立立川高等学校  佐藤 義弘
2022年からの新学習指導要領で必履修となる「情報Ⅰ」。東京都高等学校情報教育研究会の「新学習指導要領研究専門委員会」で検討した「情報Ⅰミニマムプラン」をベースに、現行の「情報の科学」にデータサイエンスと情報デザインを追加することでほぼ「情報Ⅰ」の授業ができると考え、令和元年度に実践した。本発表はその実践報告である。

オンライン授業におけるグループワーク活性化の成果と課題
徳山大学  中嶋 克成
コロナ禍におけるオンライン授業において、学生・生徒の学習の質保証は極めて重要である。特に、どのように能動的な学習を担保するかは喫緊の課題である。能動的な学習の展開にはグループワークをはじめとしたアクティブ・ラーニングが極めて有効であるが、オンライン授業では何の企図もなくグループワークを活性化することは難しい。本学ではゼブラゲームを用いた事前学習により活性化を図った。本発表はその実践と課題を述べる。