ポスターセッション

1 「ドリトル」と「ロボティスト(スタディーノ)」を利用した授業の実践報告
北海道 北海道小樽潮陵高校  佐々木 寛

(要旨)教育用プログラミング言語ドリトルでアーテック社のロボット教材ロボティストを制御する実習を行った。ロボティストはドリトルで制御することができ、構造がシンプルで初心者でも扱いやすいため、高校でのロボット実習に適した教材である。今回は昨年度、本校で実施した実習内容を紹介する。

2 情報科教員を目指す学生さんに向けたガイダンス会の紹介
千葉県立八千代東高等学校  谷川 佳隆

(要旨)2013 年より情報処理学会「会員の力を社会につなげる」研究グループ (SSR)では,「情報科教員を目指す学生さんに向けたガイダンス会」を毎年開催している.今までの経緯とその意義を紹介する.

3 Googleフォームでミニテストの自動採点&結果返信!
東京都 和光高等学校  小池 則行

(要旨)Googleフォームを使うとミニテストの自動採点と結果のメール通知をすることができます。学習者にちょっとした確認テストをする上でとっても便利です。生徒のモチベーションも上がるこのシステム、本セッションでオーディエンスにも体験していただけます。

4 ラズベリーパイ上のドリトルとセンサによるゲーム制作実習
神奈川県立柏陽高等学校  間辺 広樹

(要旨)日本語で書けるドリトルは初学者にもわかりやすいプログラミング言語である。本研究では手のひらサイズのコンピュータであるラズベリーパイ上で動作するように開発された「ドリトルとセンサ」を用いて、ゲーム作りの講習を行った。加速度センサ、カラーセンサ、距離センサなど、それぞれのセンサの特徴を活かして制作した生徒のゲームを紹介し、この講習で得られた学習効果について報告する。

5 「中学生に情報モラルを教えよう」カリキュラムの実践
神奈川県 鎌倉女学院高等学校  工藤 由希

(要旨)本校で取り組んでいる「高校2年生が中学1年生に対して情報モラルの授業を行う」というカリキュラムは、インターネットやICT機器を適切に利用する知識やスキルを得て、実生活でも活用できる生徒を育てることを目標とする。また、下級生への発表を通じて、模範となるべき責任感を養い、ものごとを伝える難しさと楽しさを感じるねらいがある。3年の実践で気づいた生徒の変化や授業計画の課題について発表する。

6 社会の情報化の問題を考えるプログラミング教育授業
大阪府立東百舌鳥高等学校  稲川 孝司

(要旨)平成27年11月に大阪府立東百舌鳥高等学校において文部科学省委託事業「情報教育指導力向上支援事業 プログラミング教育に関する実証授業」を行ったが、情報の科学的理解にとどまらず、社会の情報化の問題まで考える授業を行った。その授業内容を紹介する

7 歯車式計算機を体験してみる
神奈川県 横浜共立学園高等学校  矢部 一弘

(要旨)情報科の授業で使用している歯車計算機を展示します。引き戻し法とひきはなし法を体験してください。

8 GoogleAppsによせる期待と不安
千葉県立佐倉南高等学校  浅見 智峰

(要旨)リアルタイムな処理と同期に強いウェブブラウザ内で動くオフィスソフトGoogleDocumentを利用して「思考の見える化」や「意見の集計」とその共有を行うと、普段の授業にどのような刺激を与え、何が期待できるのか、懸念事項はどのようなものがあるか、などを現場で試しながら考えまとめました。ぜひお立ち寄りいただき、先生方の思う活用法やご意見を頂ければと思います。

9 コード忍者の里 for Scratch:プログラムレベル自動評価と機能自動分析
千葉県 放送大学修士課程  太田 剛

(要旨)Scratch用のプログラミング学習支援システムを開発した.本来、高校ではテキスト言語を使用した高度なプログラミングが望ましいが、過渡期において、ビジュアル言語を使用し、分岐やループ、データ等の基礎的な概念を、自動分析・評価により生徒自身に気づかせるとともに、教師も自動的に生徒のプログラミングレベルを把握することができる。

10 第4回大学情報入試全国模擬試験実施結果
神奈川県 情報入試研究会  中野 由章

(要旨)2015年度末に実施された,情報入試研究会の第4回大学情報入試全国模擬試験について,その結果分析を速報するとともに,試験問題の検討を通して,共通教科情報科のあり方を議論する。

11 3Dプリンターを活用した授業実践
千葉県立犢橋高校  有村 一成

(要旨)1年生と3年生(授業選択者)で3DCADに関する授業を行いましたので、その実践内容について発表します。主に授業内容、使用ソフト、生徒の作品、失敗から学んだ指導上の注意点等です。また本校は昨年度に3Dプリンターを4台導入しましたので、3Dプリンターについても少しはお答えできると思います。当日は、生徒の作品を3Dプリンターで出力して持っていくつもりですので、実物を見ていただければと思います。

12 PROVIT:初学者向けC言語オンライン教育支援ツール
福島県 公立大学法人 会津大学  原 昂平

(要旨)PROVIT(PROgram VIsualization Tool)は以下のことができる。(1)Cプログラムをソースコードレベルで逐次実行しながらその動きを視覚的にわかりやすく見せる。(2)自然言語でプログラムの文を解説する。(3)教員はプログラムの動きを従来より手軽に教えることが可能になる。(4)学生は自身の書いたプログラム中の間違っている箇所をprintfデバッグをしなくても発見しやすくなる。(5)場所と時間を問わずに利用することができる。

13 オンラインプログラミング環境と学習管理機能の実現と試行
東京都 東京農工大学  長島 和平

(要旨)次期指導要領の検討が進み,高校の教科情報におけるプログラミングの重要性が高まりつつある.プログラミングの授業を行ううえで,教室のPCに事前に環境を整える手間がかかることや,生徒の進捗を把握することなどが,教員にとって負担になることが予想される.そこで,Webブラウザでプログラミング学習を行うことができる環境を実装した.本環境はサーバとコードを同期するため,生徒の進捗も教員側で確認することができる.

14 教育用言語「ドリトル」のオンライン学習環境
大阪府 大阪電気通信大学  島袋 舞子

(要旨)プログラミングの必修化にともない、授業をサポートするためのプログラミング環境が求められている。今回は事前のインストール等の作業が不要になったオンラインで動作するドリトルを紹介し、生徒プログラムの閲覧・管理、課題採点、作品評価のサポート等の全国の授業で利用するために必要な機能についても提案を行いたいと考えている。

15 専門教科 情報「課題研究」での実践報告と今後の課題
大阪府立岬高等学校  加藤 光

(要旨)専門教科情報の「課題研究」に7年連続で携わってきた。SSHやSGHで行われている「課題研究」や「探求活動」の内容には及ばないと思われるが、これから「探求活動」などに一から取り組む先生方と情報交換できればと思い、発表する。 (本内容は、2016年3月に発行された「大阪府高等学校情報教育研究会 専門部会 研究紀要」に掲載された報告に盛り込めなかった内容を追加し、ポスターセッション用に再構成したものである)